美容法を突き詰めていくと、最終的に有効な方法として辿り着くのは
「オイルの美容法」だと言われています。
海外モデルや女優さん、美容意識の高い人達は、自分にあったオイルを美容ケアとして積極的に取り入れていることが知られています。
そんな、アンチエイジングのパワーが秘められている
美容と健康に有効な「オイル」について情報をまとめて大集結させました!!
美容法として
「マッサージに取り入れるオイル」
そして、
健康のためにも
「口に入れる食用のオイル」
さまざまな用途で数にあるオイルの中から
どのようなオイルが自分にあっていて、どのようなオイルは避けた方がいいのか??
アーユルヴェーダの観点も交えてまとめてみました!
目次
美容に導く♪マッサージオイルとして
不純物のない質の高いオイルを選ぶ!
オイルは、体内への浸透度がとても高いので、
残留物や不純物があると、肌の刺激になりますし肌の深沈代謝にも影響を与えます。
オイルの種類によっては
わずか数分で真皮に浸透し、体内に循環すると言われています。
ですので、マッサージ用として肌に直接つけるオイルは、
出来るだけオイルの質にこだわり、純度の高いオイルが理想です。
不純物がないこと。
化学薬品などを使わず100%天然であること。
低温圧搾法で抽出されたものであること。
(※熱を加えずに、低温で圧力をかけてオイルを搾り取る方法)
などのオイルを選ぶようにすると安心です。
マッサージ用オイルの種類
マッサージ用オイルの種類には3つあり
・鉱物性のオイル
・植物性のオイル
・動物性のオイル
化粧品の場合に多く使われているのが
「ミネラルオイル」という鉱物性の油で、石油を化学合成して作ったオイルです。
多くのスキンケアや化粧品の成分として「ミネラルオイル」が使われているのが分かります。
メリットとしては、
低コストのため、安価であること、そして油くさくなく、さらっとした感触であること。また、アレルギーをおこしにくく、劣化がすくなく長期保存が可能なこと
が上げられます。
ただ、デメリットとして、、、
細胞の代謝を起さないので、皮膚の内側からの新陳代謝が上手くいかず、、肌のターンオーバーを促さない。
ですので、
石油をベースにしたスキンケア製品は、肌の老化を促進させてしまう恐れがあることが伝えられています。
お値段はお手頃ですが、美容面を考えると・・・使い方にご注意を☆
植物の油の中で最も優れているものは“ごま油”!!
アーユルヴェーダの古典の中には
「植物の油の中で最も優れているものは“ごま油”」と記されています。
アーユルヴェーダでは
植物性と動物性のオイルを使用しますが、
マッサージオイルとしては、
セサミオイル「ごま油」が最も適しているとされていて、
「温性」の質により、体に冷えや乾燥がある方に効果的です。
また、
デトックスの効果が高い事から、体内浄化(毒だし)としてもゴマ油を使ったトリートメントや、
「パンチャカルマ」と呼ばれるアーユルヴェーダの体内浄化の集中治療としてもごま油をベースとした薬草オイルが使われています。
他にも、一般的なオイルとして、たくさんのオイルが選択できる中、
自分が普段使うオイルとしてどんなオイルを選んでいいの?
体質に合うオイルと合わないオイルはどれ?
など、今回は、一般的に広く使われるオイルを集めて、
「性質」と「体質ごとのオススメ」などについてまとめてみました。
◆わたしは何タイプ?「簡易体質診断チェック」
⇒「アーユルヴェーダ体質診断(生まれながらの体質チェック)」
ごま油(セサミオイル)アーユルヴェーダ最良のオイル
日本で販売されているごま油の主な種類は、2種類
・焙煎式
・冷圧式(低温圧搾式)
私たちがスーパーなどで、通常に見かける「茶色いごま油」は、ゴマを煎ってから絞った焙煎式のものです。
と、驚いた声やご質問をいただくこともありますが・・・。^^*
アーユルヴェーダや美容法としてオススメされている「ごま油(セサミオイル)」とは、
冷圧式(低温圧搾式)の色も薄く香りもほぼない「太白ごま油」のこと。
ごまを煎らずに生のまま絞ってあり、不純物などがない天然のごま油です。
ごま油は、熱の質を持ち、温性で体をあたためる性質があるので、
冷えやすい方、乾燥しやすい方に適しています。
全ての体質にもいいのですが、アーユルヴェーダ的に、
特に冷えの質を持つ、ヴァータ体質の方とカパ体質の方(少量)へオススメしています。
火の質を持つピッタ体質の人は量を控えめに使用するのがオススメです。
ちなみに、
普段お料理に使う焙煎式の茶色いごま油は
炒め物やサラダ、和え物、揚げ物などに使われますが、
(↓これ)
火の質(熱がこもりやすい)ピッタの質が強い人は
毎日とっていると、目や皮膚の病気になりやすくなるとも言われています。
ピッタを乱しやすい(みだれている人)や、
目や皮膚の病気(結膜炎、眼底出血、じんましん、アトピー性皮膚炎など)にかかっている方は、
摂るのを控えて、
白い冷圧式(低温圧搾抽出)のものを少量摂るくらいにしたほうが良いです。
(下のような白いタイプのオイルがアーユルヴェーダや美容法として使う「ごま油(セサミオイル)」です!)
↓ ↓
オリーブ油
性質としては、
冷たく、重い質。
現在の日本では、オリーブオイルは「冷性の質」としての認識で一致しているようです。
インドでは、オリーブオイルを「温性」として治療のマッサージに用いられることがあるとされています。
オリーブ油の効果
・コレステロール値を下げる効果
・血圧を下げる効果
・腸内環境を整える効果
・胆汁の分泌を活性化し、脂肪の代謝を刺激する
と言われます。
マッサージオイルとして用いた場合は、
オリーブ油の成分は、母乳や人間の皮脂に近いため、アレルギーを起こしにくいことがわかっています。
肌を保湿する働きに加え、炎症を抑える効果もあり、デリケートな肌にも有効だといわれています。
乾燥性に働くこと、また炎症を鎮める点で、
アーユルヴェーダ的には
乾燥がでやすいヴァータ体質の方、皮膚の炎症が出やすいピッタ体質によいオイル。
また食用としては、
高血圧や、動脈硬化を防ぐ効果があるようです。
火の質(熱がこもりやすい質)が強いピッタ体質の方、火の質が乱れやすい方崩している方は
夏や秋に使うと良いオイルです。
なたね油(菜種油)/西洋(セイヨウ)アブラナ
性質としては、
熱く、やや重い質。
酸化しやすく熱に弱いので、加熱せずドレッシングやパンに塗るなどして摂るのがおすすめです。
摂り過ぎ注意です!
アーユルヴェダ的には
乾燥質が強くでるヴァータ体質の方によいオイルです。
(ピッタ体質とカパ体質には不向きなオイル。)
気管支炎、リウマチ、ねんざ、湿疹、皮膚の発疹を鎮める、嘔吐を止める、胃を活性化、胆汁の分泌を助けると、効果がいくつも上げられていますが、
アーユルヴェーダ的には、摂取に注意が必要とされていて食用としてはオススメはされていません。
ちなみに、
日本で作られる「菜種油」と
同じ菜種を原料とする一般に売られているカナダ産の「キャノーラ油」は厳密には違うものです。
その違いにより値段にも大きく差があります。
高価ですが、希少と言われる「玉締め製法」で作られる国産の菜種油がおすすめです。
アーモンド油
性質としては、
熱く、重い質、温性。
マッサージオイルとして、むくみ、冷えのある体質
アーユルヴェーダ的にカパ体質、ヴァータ体質の方、にオススメです。
脳や神経系の不調、汚れた血液、虚弱、老化、加齢にともなう症状などを緩和します。
また、アーモンド油はオイルは目にとても良いとされていて
眼精疲労でお悩みの方は使うと良いオイルです。
髪の毛の強壮剤としてや、頭皮の乾燥やフケにも有効です。
火の質であるピッタ体質(みだれている方)は摂り過ぎ注意とされています。
グレープシード油
グレープシード油は、
軽く、冷性の質、
火の質、熱がこもる性質を持つピッタ体質の方におすすめされるオイルです。
マッサージ用のオイルとしては
刺激が少なく、敏感肌・乾燥肌・脂性肌と、肌質を選ばず使えることから、アロママッサージなどのキャリアオイルとしてもよく使われています。
特に敏感肌や脂性肌に適しているオイルです!
また、必須脂肪酸やビタミンEを豊富に含み、美容効果が高い事も知られています!
アンチエイジング・美白・アトピー・傷跡などに有効です。
食用としても
熱に強く、酸化し難いことで取り入れやすく、さらに、コレステロールがゼロ、そしてビタミンEやポリフェノールなどが多く含まれるので健康や美容の為に加熱調理用オイルとして取り入れられています。
ただ、消化に重いことから、消化力が弱くなっている時の摂取は控えた方がいいです。
ココナッツ油
ココナッツ油は
化粧品や石けんにも使用されていることから、マッサージオイルとしても、
また、最近では食用としてもポピュラーな油です。
性質としては、
冷たく、重い質、冷性。
マッサージオイルとして使用する場合、
発疹、火傷、炎症、湿疹、など体に使ったり
また頭の熱をとることなど有効に活かせます。
体のほてりを抑えることからも、
火の質ピッタ体質傾向の強い人に適しているオイルです。
また、消毒作用があるとされていて、火傷や切り傷にも有効だと言われていますよ!
そして、食用として摂る場合は、
粘液が増えることから、カパ体質の方はとり過ぎないように
また、冷やす性質を持つので、ヴァータ体質の方も注意が必要です。
熱い気候の中で生活している人達や、夏の時期、
ピッタを乱しやすく(乱れている)方
などが使うと良いとされるオイルです。
「ギー」不純物を取り除いた無塩バター/アーユルヴェーダおすすめ油
先に上げた、アーユルヴェーダの古典の中で
植物油の中で最も優れていると記されている「ごま油 」に並び、
動物性の油のなかで、最も優れているとされているのが
「ギー」です。
甘く、重い質、冷性の質があります。
特に、火の質を持つピッタ体質の方には、冷性の質で熱を鎮めてバランスを整える効果があることから、
ギーは最も適していると言われています!
「ギー」とは、無塩バターを精製して、不純物を取り除いた純粋な油のこと。
→【 ※「オージャス」についての説明はこちらの記事の中でもご紹介しています♪】
【「 ギー 」の効能】
・消化の力(アグニ)を高めて食物の味を良くするので、非常によい消化促進剤となる。
・知性、理解力、記憶力、オージャス(活力素)を高める。・温かいミルクと一緒に取ると便秘によい。
・種々の薬草と一緒に使われると、薬効を組織に行き渡らせる作用を持つ。(アヌパーナ)
・慢性の発熱、貧血、血液の異常を軽快させ、解毒薬としても使われる。
・他の多くの油のようにコレステロールを上げるということがなく、ヴァータ・ピッタ・カパの三つのどの体質にもよく、全体のバランスを取る。
・一般的に目、鼻、皮膚によく、傷口の治癒を促し、消化性潰瘍や、大腸炎にも効果を持つ。
・骨髄と神経組織の食物であり、脳に栄養を与える。
(精神、脳、神経系のための若返りのための強壮剤[ラサーヤナ]となる)
・オージャスを高め、生殖組織を含むからだのあらゆる組織を強化する。
・顔色を良くしたり、声を良くする。
・結核にもよいといわれる。
・強壮作用があるので、老人や小児には全般的に有用。・顔のマッサージに使用すると、シワがなくなる!と言われている。
引用:-Revive-生命の科学アーユルヴェーダ/「ギーについて」/http://www.revive-system.net/body/019.html
わたしの家にも、常に「ギー」が常備してあって、なにかと重宝しています!
ギーを毎日の調理につかうことで、
強い消化力が維持され、さらに免疫力があがることで、病気にかかりにくくなるといわれます。
また、ギーを摂ることで、こころの満足感や穏やかさにも繋がると言われているんですよ。
放牧飼育で、オーガニックのギーがオススメです!
(下に紹介しているギーは、アーユルヴェーダのレシピに基づいて、伝統的な「チャーン製法」で手間をかけて少量ずつ丁寧につくった有機バターを原料にしていて信頼できます。 大量生産の設備ではなく、少量ずつを直火で丁寧に手作りして仕上げています。)
↓ ↓
※ただ、肥満傾向の方、カパ質が強い方、コレステロールが高めの方は、あまり摂りすぎないように注意です。
ホホバオイル(液体ワックス)
全ての体質に合うオイルです。
抗炎症性で、酸化しにくく、豊富なビタミンやミネラルを含んでいることや、
人間の皮脂の成分に極めて近いとされ、どんな肌質にも合うことから、スキンケアによく使われます。
低温で凝固する性質があり、成分は液体のワックス。
髪に艶を与えて枝毛を防ぐ効果があるので、ヘアオイルにもおすすめです。
マスタード油
温性の質を持ち、体の冷えに対して有効です。
アーユルヴェーダ的体質だと
冷えの質が現れやすいヴァータ体質、カパ体質の方にオススメな油です。
インドではマッサージによく用いられています。
・消毒作用があり、切り傷にすぐ使用すれば出血を止めます。
・痛みを和らげ、むくみを緩和し、傷を癒します。
他にも、血液浄化、皮膚を丈夫にする、
ヘッドマッサージに使用することで、抜け毛、白髪の予防になるとされています。
※注意※
お肌が敏感な方は、刺激を感じることもあるので、パッチテストは必ず行ってから使用してくださいね。
(値段が極端にやすかったり、質の低い油ほど、刺激になると言われます。
木製の圧搾機で絞られた黄色いマスタードの種が最高です!)
その他の油
ひまし油
重い質、温性です。
マッサージオイルとして肌に塗る事で、乾燥を緩和して顔色を良くして、癒す効果が期待できます!
アーユルヴェーダ的に
冷えや乾燥、虚弱体質などヴァータ体質の方に向いています。
食用として内服することで、下剤として用いられます。
その為、便秘やお腹にガスが溜まった時など、腸の調子が悪い時にも有効です。
また、「湿布」として使用することで、筋肉の痙攣や筋肉痛を和らげる効果が伝えられています。
さらに、
ナツメヤシの実と牛乳と一緒にとることで、強壮剤となり体力や寿命が高まると言われているんですよ!
ひまわり油
軽い質、温性。
アーユルヴェーダ的には
冷えの質を持つカパ体質・ヴァータ体質の方に良いオイルです。
発疹や感染にも有効なオイルです。
リノール酸を含む事から、摂取量に注意が必要とされていています。
また、マッサージ用としては、過剰な熱を緩和するオイルとして
その他の冷性のオイル、ココナッツオイルやコリアンダーオイルなどと調合して使われることがあります!
まとめ
オイルの質や使い方、体質、季節、環境に合わせて上手にセルフケアとして取り入れることで、「美容面」では、潤いのあるお肌へと導き、美肌やアンチエイジングへ
そして、
「健康面」では、冷えや便秘が緩和され、マッサージにより肩こりや腰痛、疲れたカラダの癒しにもなり、体内のバランス維持に役立てることができます♪
☆体質に合うおすすめオイルと合わないオイルの一覧
ヴァータ体質
☆ヴァータ体質に合うオイル
ごま油、ギー、ヒマワリ油、オリーブ油、グレープシード油、なたね油、アーモンド油
☆ヴァータ体質が控えた方がよいオイル
ココナッツオイル、ピーナッツオイル、ベニバナ油、亜麻仁油
ピッタ体質
☆ピッタ体質に合うオイル
ギー、オリーブオイル、ココナッツオイル、
☆ピッタ体質が控えた方よいオイル
ごま油、ヒマワリ油、グレープシード油、なたね油、アーモンド油、ピーナッツ油、ベニバナ油、亜麻仁油
カパ体質
☆カパ体質に合うオイル
ギー、ヒマワリ油、グレープシード油、アーモンド油
☆カパ体質が控えた方よいオイル
(ごま油)オリーブ油、なたね油、ココナッツ油、ピーナッツ油、ベニバナ油、亜麻仁油
マッサージ用のオイルですと、使用感(感触)や香りなどに好みがありますし、
食用でも、味や香り、取り入れるタイミングによっても使い方が変わってきます。
いろいろと試しながら、自分にあったオイルや、好みのオイルを見つけてみてくださいね♪
5年、10年先も美しく輝いていられますように*:..。o○☆*:゚
【参考書籍】
・アーユルヴェーダとアロマテラピー/ライト・ミラー&ブライアン・ミラー/フレグランスジャーナル社
・アーユルヴェーダマッサージ/ハリシュ・ジョハリ/フレグランスジャーナル社
・10歳若返る魅惑のアーユルヴェーダオイル美容メソット/川崎雅代/文芸社
・病気にならない「こころ」と「からだ」のつくり方/蓮村誠/PHP
最後までお読みいただき
ありがとうございました(*^^*)
◆自宅で簡単にセルフケアを取りれてみましょう♪
⇒自分でできるデトックス方法♪簡単!若返り美容マッサージ
◆仕事に活かす!アーユルヴェーダ入門シリーズ①〜⑦
⇒②アーユルヴェーダの「体質論」一人一人みんな違う!
◆オージャスについて
⇒「ストレス発汗に効く食べ物とは?タイプ別ストレス要因」
■「アーユルヴェーダ初級入門体質まとめ教科書2冊」今なら“期間限定”500円で学べます♪
⇒はじめてでも仕事に活かせる!アーユルヴェーダ初級入門「体質まとめ編」
:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
アーユルヴェーダを学んでみたいあなたぺ・:,。゚・:,。
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