目次
カパ(カファ)体質に合わせた食事と対処法まとめ
アーユルヴェーダの体質に合わせた、バランスを崩した時の対処法・アンバランスの状態を整えて改善させる方法について…
に引き続き、今回は
カパ体質(Kapa)バランスを整える方法についてまとめました!
アーユルヴェーダでは、生まれながらに持つ性質を
【ヴァータ】/【ピッタ】/【カパ】と大きく分けて3つに分類し、
さらに、複合型の体質を含めると全部で約10種類のタイプに分けて考えれています。
【1、ヴァータ|2、ピッタ|3、カパ|4、ヴァータ・ピッタ|5、ピッタ・ヴァータ|6、ピッタ・カパ|7、カパ・ピッタ|8、ヴァータ・カパ|9、カパ・ヴァータ|10、ヴァータ・ピッタ・カパ】(※もっと細かに分けることもできます)
この、アーユルヴェーダの生まれながらの体質は『プラクリティ』と呼ばれ、精子と卵子が受精した瞬間に決まり、
「 一生変わらない 」とされています。
体質診断で生まれながらの体質をみた時、
カパ体質の傾向が強かったあなたは…
“「カパ」が乱れやすい体質” と、捉えることができます。
「 カパ 」が乱れてバランスが崩れると、
過剰なカパの影響で、
重い気分になったり、思考や行動が鈍くなってき、さまざまな機能の鈍さを感じることがありますが、
あなたはいかがでしょうか?
自分や家族だけでなく、例えばお仕事でこの「体質」の知識を使う場合も
お一人お一人の「体質」をチェックして、“個々に合わせたカウンセリング”としてアドバイスに活かすことができます!^^
カウンセリングの中でどうやって乱れたドーシャを判断するのか?
それは・・・
以前ご紹介した「体質診断のチェック表」を使って、どのドーシャが乱れているのか判断するだけでなく
次にご紹介する症状がないかをみていくことで、“カパの乱れ”の判断に役立ちます^^
アーユルヴェーダの食事で変える「カパの乱れアンバランスの症状」
カパのバランスが崩れてくると、
自分を過小評価して内向的になり、一つの考えに頑固にこだわったり、物に執着する傾向がでてきます。
他にも・・・
気持ちも心も動かず面倒になり、頑張ってやろうと思っていても眠くなってしまい、手を付けられなかったりと、無気力で動かない、怠け者体質になってしまいます。
また、体の面では、むくみ、体の重さ・怠さ、冷えや眠気、消化不良、肥満傾向があらわれ、アレルギーなど粘液に関連した症状が出る事もあります。
太りやすく、肥満になる事も。また、アレルギー性鼻炎や鼻水、鼻づまり、などの症状が出たり気管支炎や喘息などの気管支疾患全般もカパの性のアンバランス症状です。
■心にでてくる徴候
・無気力、脱力感、不安感、執着心、引きこもり、
・変化を嫌う(受け入れない)
■カラダに出てくる徴候
・むくみ、体の重さ・怠さ、冷えや眠気、消化不良、肥満傾向(体重の増加)
・アレルギー性鼻炎や鼻水、鼻づまりなど、粘液に関連した症状がでやすい
・気管支炎や喘息などの気管支疾患全般の症状
・睡眠過多(寝ても寝ても寝たりない)
カパが増えてアンバランスになるとこのような症状がでてくるのはわかったけど・・・
では、なぜ「カパ」が増えるのでしょうか?
《カパのバランスを崩す原因》
カパ型のアンバランスの主な原因は刺激の不足とも言われています。
それが惰性につながるおそれがあります。その他の原因は、寒くてジメジメした気候、食べ過ぎ、糖分や脂肪や塩分が多過ぎる食事(甘味、酸味、塩味の食べ物はカパを増大させます)運動不足、眠り過ぎ、特に昼寝、などがあげられます。
先程もお伝えしたように、
かパの乱れの原因は「刺激不足」です!(動かない、現状維持、貯め込む…など)
とにかく今の現状から変わりたくない…、できるだけ動きたくない…という怠惰な状態から抜け出すためのケアをしていきましょう。
次に、「カパのバランスの乱れ」をどのように対処ケアしたらいいのをご紹介します。
カパを整える改善ポイント9つまとめ
「カパのアンバランスを整える主なケア9つ」をまとめました^^
✔ 寝過ぎないようにし、昼寝をしないようにする
カパ体質の方、またはカパが増えて乱れている方は、8時間以上寝ないようにする。8時間以上寝てしまうことで睡眠過多となり、さらにカパが乱れてダルさ体の重さ、無気力、鈍痛、などさらに悪循環を引き起こします。
✔ 日中はゴロゴロせず活動的になるよう心がける
カパが増えてバランスが乱れると、何事もおっくうになり、人に会うのを避けたり、引きこもって動かなくなります。なるべく外にでる機会を作って「動く」「心と体に刺激を与える」と良いです。
✔ 食事には冷たいものや油っぽいものを避けて、過食をしないように気をつける
食事は生のものよりも、蒸したり焼いたりした温かく油分の少ないものが理想です。
カパ体質の方やカパが増えている方は、食べ過ぎに注意です。特に、夜ご飯の量を少量に20時までに食べ終えることがおすすめです。
✔ 朝食は軽くするか、お腹が空いていなければ抜いて、間食をしないように気をつける
カパ体質の方やカパが増えている方は、朝食時にお腹が空いていなければ抜いてお白湯のみにするか、スープ・味噌汁のみ、果物のみ、など軽めに摂るのが理想です。
(必ずしも3食きちんと食べなくてもOKです。)また、間食はしないようにしてちゃんとお腹が空いた状態で昼食や夕食を摂るようにして消化を整えると良いです。
✔ 早起きをして朝日を眺めながらの散歩や、規則的に運動をする
アーユルヴェーダ的理想の習慣として、朝6時までに起きることがオススメです。(ヴァータの時間帯と言われる朝5時台に起きることで、活動的な一日を過ごせる。
※ドーシャ別の時間帯については別の記事でお伝えしています。)
散歩などで軽く体を動かしたり、汗をかくような運動をして体に刺激を与えると良いです。
✔ 洗髪後、髪はできるだけ早くしっかり乾かす!朝の熱めのシャワーがお奨めです
カパは水の質を持っている(=水の質が増えやすい)ため、洗髪後に水を含んだ状態で放置してしまうと、カパドーシャが増えて悪化の原因に!(冷え・風邪・頭痛という症状を引き起こす)
また、朝は熱めのシャワーを浴びることで刺激となり細胞が活性化し、カパの重ダルさを解消してシャキッと目覚めることができるので、寝起きのケアとしてもオススメです。
✔ お風呂に浸かって汗をかくことを心がけて、なるべく体を冷やさないよう温かく保つようにする
カパ体質の方、カパが増えている方は、カラダを温める、汗をかくことが必須!
約40度前後で15分〜30分ほどの半身浴でじんわりと体を温めるのがオススメです。
ポイントは、熱すぎる温度で短時間の入浴をするのではなく、じんわり体が温まる温度で汗をかかせること!
✔ 過度にものを溜め込まないように。気分を変えて新しいチャレンジをしましょう
カパが増えているときは、とにかく物が捨てられずに部屋に“本来必要ではないものを”溜め込んでいたり、不安事や悩み事を溜め込んでいたり、脂肪溜め込んで体重増加の傾向にあったり、排出できずにむくみがあったり…さまざまに「溜め込み要素」が強くなっている傾向があります。
現状を変えて、溜め込んだ要らない物を出して、新たなチャレンジをする!のがカパの乱れには最もおすすめなケアです。
✔ カパの乱れを整えるスパイシーで温かい食べ物や、リンゴや非加熱のハチミツをとりましょう
「食事のとり方」は、体質別にバランスを整えるケアとして特に大切!
カパの乱れを整えるには、スパイスの活用がオススメです。(おすすめのスパイスについてこちらの記事でお伝えしています。「毒だしデトックスに効果的!ダイエットにも◎スパイス5選!」参照)
また、朝起きてお白湯を飲んだあと、空腹な状態にティースプーン1〜2杯の生のはちみつ(非加熱はちみつ)を食べることで過剰なカパを減らすことができるのでオススメです!
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アーユルヴェーダで食事は重要!体質別バランスを整える食物
一度の食事で6味6属性
アーユルヴェーダの食事とは、カロリーや栄養素といった考え方ではなく、口の中に入れたときに直接感じる味覚による情報によってドーシャの影響を考えます。
体質別に何を食べるのがいいのか、その食事の基本的なガイドラインとなるのが、熱い、冷たい、乾性、油性…などの食事の性質や、甘味、塩味、酸味…などの味です。
そして
『同じ性質のモノが同じ性質のモノを増やし、
反対の性質のモノが反対の性質のモノを減らす』
という法則でドーシャのバランスに影響していると考えるので、この作用をふまえ
「自分の体質」、「いまの状態」に合わせて、
【6味6属性】を意識して食事をとれば、ココロやカラダのアンバランスを防ぐことができます!
アーユルヴェーダ「6味6属性」とは?
アーユルヴェーダでは、すべての食べ物には甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味、の6種類の『味』と、重性、軽性、油性、乾性、熱性、冷静、の6種類の『属性』があると考えます。
一度の食事で甘味、酸味、塩味、辛味、渋味、苦味の6つの味のものを食べるのが基本とされていますが、個々の体質によりバランスを取る味をメインに持ってくることがポイントです。
『スパイスやハーブ』を活用しましょう。
量を増やしたりしなくても、スパイスやハーブは隠し味や彩り香り付けにもなりますし、ほんの少し活用することで「苦味」や「辛味」などの味を加わえることができます。
アーユルヴェーダの食事「カパ体質の食生活」について
カパ体質の人やカパが乱れている人は、もともと身体に油分が多く、重さがあり、溜め込みやすい傾向、消化に時間がかかる傾向にあります。
そのため、食事のとり方次第では、体内に毒素を溜め込んでしまう(アーマを作ってしまう)こともあるので、注意が必要です
どのような食事がいいのかというと・・・
重性、冷性、油性、湿性、という性質をもつカパの人は、それらの性質とは反対の食事を心がけるようにします。
カパ体質にオススメの食物をまとめました!
カパ体質にオススメの食物
先程、ご紹介した「カパを整える改善ポイント9つまとめ」の中でもお伝えしていますが、カパ体質の方、カパが増えて乱れている方は
基本的に軽い食材を使った、火を通した温かい飲みもの・食べものを中心に少量で軽く、油分を控えた食事が適しています。
特に朝食は、温かい野菜スープなど、ほとんど水分だけでも良いです。
揚げ物など、油を多く使った料理はあまり食べないようにします。
また、体を温める作用のあるスパイスを頻用することがオススメです。
辛味、渋味、苦味を中心にとるようにして、特に辛味の強いスパイスを十分に利かせて、苦味や渋味の野菜を温野菜で十分にとるとよいです。
他にも、
甘味、酸味、塩味のものは、カパのバランスを崩すので、特に冬から春にかけてのカパの増える季節には控える事が大切です!
サロンのカウンセリングなどで
カパ体質の方に、こうした控える食べ物や味の話しをすると・・・
って声が多く返ってきます^^
ここで【補足】として…
「甘味」の食べ物は、カパ体質の方やカパが増えている方は避けたほうがいいのですが、先程もご紹介した「生はちみつ(非加熱はちみつ)」は例外なんです!
・甘いものが大好き
・甘いものがやめられない
というカパ体質の方は多いですが(わたしもその一人です!笑)
「生はちみつ(非加熱はちみつ)」は、「甘味」の中で唯一、カパ体質の方が積極的に摂った方がよい食物です。^^
また、お酒は体を温めることから、食前酒などとしてカパ体質には良いとされています。
(ただし、飲み過ぎは逆効果。要注意ですよ〜!)
以下、主なオススメの食べ物をまとめました。
■カパ体質のオススメ食べもの■
* 多種多様な温野菜 * 温かい食べ物 * 豆料理、豆乳 * スパイス * アーモンド油、コーン油 * 葉野菜、花野菜 * 熟した果実 * 低脂肪牛乳 * 熱いお茶、お白湯
バランスを整えるときに凄く大事なのが、「オススメのもの」を取り入れるだけでなく、
「控えたほうがいいもの」を知ることです!
カパ体質が控えた方がいい食材
カパ体質の方、またはカパが増えている方へのアドバイスとして伝えるのが、「甘いものの食べ過ぎ、塩分のとり過ぎ、油っぽいものの食べすぎ」に気をつける!ということです。
特に、カパ体質の人は、精製された砂糖のとり過ぎでバランスが乱れて、体重増加やダルさを引き起こしている場合が多いです。
また、塩分のとり過ぎで身体に水分が溜まりやすくなり「むくみ」や「冷え」に繋がっているケースも多いので、注意が必要です。
その他、カパ体質が「控えたほうがいい食べもの」、「オススメの食べ物」をまとめました
■カパ体質の控えた方がいい食べもの■
* 揚げものなど、油っぽい食べもの * 乳製品 * 肉類全般 * ナッツ類 * 果物 * 冷たいもの、冷凍食品 * 醤油、味噌、塩 * 砂糖類 * 卵 * 大豆 * 牛乳 * クリーム
まとめ
カパ体質の人は、体格がよく、未消化物を溜めやすい体質でもあります。
体を動かして、しっかりと汗をかくこと!
間食は控えて、なるべく小食を心がけ、定期的にプチ断食をするなど、デトックスを意識すること(毒素を溜めないこと)が大切です。
カパのバランスを適切に整えれば、安定した状態のカパの特徴である、落ち着きや愛着に満ちたおだやかさ、寛大な包容力、思考深さ、堅実さ、などの形であらわれるようになります。^^
ご紹介した食事法(鎮静法)と取り入れて、さらには、ご自宅でのセルフケアなども取り入れると、カパ増悪時にはとても効果的です!
カパ体質のケアは主に乾布摩擦などのドライマッサージを取り入れるとバランスを整えやすく、またオイルマッサージを取り入れる場合は、頻度やオイルの種類など、カパの体質にあったオイルマッサージ法を取り入れてみてください♪
→【 自宅でできる、簡単セルフマッサージ法まとめ】の記事も参考に♪
最後までお読みいただき
ありがとうございました(*^^*)
■仕事に活かせる「アーユルヴェーダ入門編」シリーズ①〜⑦
・アーユルヴェーダ入門①:
「心と体の健康バランスを整える」アーユルヴェーダってどんなもの?
・アーユルヴェーダ入門②:
アーユルヴェーダの「体質論」一人一人みんな違う!
・アーユルヴェーダ入門③:
本来の体質とは?あなたの体質はこうして決まる
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